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三節棍 これおすすめです

三節棍は武器の一種で、1本あたり50cmから60cmほどの長さの棒が3本、鎖や紐でそれぞれ連結されたものです。

太さは4、5cmほどですが、まるで関節のような連結部分を有しているので、単純な1本の棒よりも複雑な使い方ができます。

ある意味でヌンチャクにも似ていますが、短い2本の棒を連結したヌンチャクとは、長さも使い方の複雑さも違います。

また、ヌンチャクのように古くから存在しているイメージはあるものの、実際は映画の小道具が発祥とされます。

特に広く知られるようになったのは、1978年製作の香港映画で、少林寺三十六房という作品です。

その後、他の映画を始めとして、漫画やアニメでもお馴染みの存在となっています。

様々な作品で登場する理由は、やはり見栄えが良くアクションにおける表現の幅が広がるからでしょう。

分類的には打撃武器のフレイルに属し、三節棍は別名多節棍とも呼ばれます。

多節棍は二節のヌンチャクを筆頭に、この三節棍と沖縄の古流武術で使われている四節棍などが並びます。

沖縄にはもう1つ、七節棍というものまでありますから、多節棍と一口にいっても幅広く、三節棍はその一種に過ぎないことが分かります。

三節棍の基本的な使い方には、振り回してムチのようにしたり、一節を防具に見立てて相手の攻撃を防ぎつつ、もう反対側の一節を武器にするなどが挙げられます。

フィクションによっては、作中で真っ直ぐ1本の棒になることもありますが、これはあくまでも演出に過ぎないです。

実際は棒同士が分割された上で連結していますし、関節のように折れ曲がるので、完全な1本の棒状にすることは不可能です。

しかし、現実でも複雑な動きが可能なので、フィクションのギミックがなくても見栄えが良く人気があるといえます。

発祥は映画作品ですが、今では武術に逆輸入されていたりするので、フィクションが発祥だとしても馬鹿にはできないでしょう。

むしろ、数ある武器の1つと認められていたり、沢山の作品に登場していることから、発祥に関係なく既に立派な武器の一種という認識が広まったと考えられます。

 

川崎 久範
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