政治に詳しくなくても分かりやすく読め、組織のリーダーでなくても読む価値ありと思わせる内容がたくさん詰まっています。
それがこちらの本になります。
実行力 結果を出す「仕組み」の作り方
著者は38歳で大阪府知事に就任し、数々の改革を成し遂げてきた橋下徹氏。
2019年5月に発売され、発売10日で10万部突破、話題沸騰中の一冊です。
部下との人間関係なんか気にするな
これはタイトルの一節です。
まず、「えっ?」と思った瞬間です。
読み進めると、巨大組織のトップに立った橋下さんでさえ、容易に人間関係を築ける事の方が例外ではないかと見られているので、この事にお悩みの方は少し救われる気になると思います。
リーダーの役割は「部下ができないこと」をやり遂げること、そして職場の上下関係である以上、仕事を成し遂げる事から生まれる信頼関係を土台に置く事。
結果を出してきた橋下さんの言葉だけに、とても説得力がありますね。
確かに飲んで食べて築く関係より、仕事をやり遂げる関係であった方が結び付きが強くなる事を改めて感じさせられました。
「課題の発見」をするための本や新聞の読み方
こちらもタイトルの一節です。
橋下さんの知識量の多さ、雄弁な主張の数々の裏には、膨大な勉強量があっての事とまず改めて脱帽させられました。
一般の会社勤めの方でも会議やプレゼンにおいて、相手を説得させる話術というのは持ち備えていたいスキルの一つだと思います。
日常において、どのようにそのようなスキルを高めていく事が出来るかという視点で読んでも為になる一節だと思います。
この章を読むと、橋下さんのようにきちんと自分の意見が言えるようになる為のヒントをいっぱい見つける事が出来ると思います。
そして、様々な「何故?」を見つける習慣と、その事をどう考えてどう整理するかというスキルを高めるきっかけになるかと思います。
比較優位の考え方
規模は違えど、ビジネスにとらわれず、全てのものの考え方に通じるものだと思います。
メリット、デメリットを比較して、よりましな選択をする事で現状を乗り越える行動に結びつけていく事は、これからの時代に必要なスキルではないかと思います。
ダメだし人間で終わらない為に
現在は色々な情報が簡単に収集でき、物事に対してそれなりに物事に主張する事が出来る時代だと思います。
関心が持たない事よりは、少なくとも物事に興味を持ち、必要な事を説く事は大事でしょう。
ただそこに「実行力」が伴わないと、いわゆる「ダメだし人間」として周りから煙たがれてしまう現状もあるかと思います。
持論・実行力を持つ為の指南書として、また物事を少しでも進めようとされている方には、とてもおすすめの一冊です。