今回は首都直下型地震について、そのメカニズムと備えについて紹介します。
リアルに起こりえる現実として、しっかり認識しておきましょう。
首都直下型地震のメカニズム
日本の首都である東京都を含めた南関東の地域では、日頃人々が都市生活を行ってる直下にて常に北アメリカプレートとフィリピン海プレート、太平洋プレートが存在し続けています。
それぞれのプレートは重なり合うような様相になっているのですが、最上部に位置している北アメリカプレートの下部に太平洋プレートとフィリピン海プレートが存在し、尚且つ太平洋プレートは北アメリカプレートとフィリピン海プレートを巻き込むようにして下方向に動き続けています。
巻き込み続けられたプレートは、その後勢いよく巻き込まれた分を戻す特性を有している上にプレートが戻った時には非常に大きな衝撃が発生するため、プレートの上に位置している地域では巨大な地震が発生します。
そのようなメカニズムによって発生する事が心配されているのが首都直下型地震であり、歴史を振り返ると定期的に大きな地震に見舞われている上に、前回の地震発生から既に長い年月が経過しているため、再び大きな地震が発生するとして研究されています。
被害をイメージしよう
こうした首都直下型地震は北アメリカプレートと太平洋プレート、フィリピン海プレートという主要な3つのプレートが原因になって起こるからこそ非常に大きな揺れが発生しますが、大きな心配材料になっているのが日本の首都が直接的に被害を負う事です。
首都であるが故に東京都はもちろん日本全国のあらゆる物事を集約して管理しているので、首都直下型に見舞われてしまうと直接的に揺れに見舞われた東京都や南関東のみならず、全国的に甚大な被害を被ります。
尚且つ、東京都は人口が多いからこそ住宅と住宅の距離が近いですし、築年数が古い物件も数多く点在しているため地震の揺れに伴う損壊や火災などの二次被害も心配されています。
出来る備えは確実に実施しておきましょう
人命と日本の経済の両面に大きなダメージを与えてしまう首都直下型は、過去の歴史上非常に高い確率で発生する事が考えられているので、東京都や国などはインターネットや冊子などを用いて積極的に備えに関する情報を提供しています。
住宅などの建造物自体に耐震性能を持たせたり補強する事はもちろんですが、室内において怪我を負わないためにも家具の配置を再考したり固定金具などで固定する事が重要です。
さらに、揺れによって火災が発生しても消防車の到着を待たずに消化できるように消化器を備えておいたり、十分な食品や飲料水も備えておく必要があります。
食品と飲料水は乾パンや缶詰、レトルト食品などを少なくとも3日分は備えておくようにしつつ、できれば首都機能が停止してしまった事を考慮してより多くを備えておくと安心です。