今色々物議を呼んではいますが、この騒動がなくても一般的に老後に必要な生活費用は、大体2千万円といわれてきてました。
これはあくまでも目安ですし、地域によっても差が生じますが、余裕を考えるならこれ位は必要だといえるでしょう。
つまり、老後に必要な生活費は幾ら必要かと問われれば、少なくとも2千万円は欲しいところだと答えられます。
具体的な金額については、いわゆる細目を参考にしながら照らし合わせ、1つずつリストアップしたり加算することをおすすめします。
生活で発生する大まかな費用の目安としては、住宅購入のローンやリフォーム費用に、通院や入院などの医療費や介護費用などがあります。
また、万が一に備える緊急予備資金も必要なので、何かとお金の準備が必要となるわけです。
しかも、2千万円からいう生活費用は、老後にもらえる年金を考慮した金額なので、現役時代の年金加入状況によってはもっと必要になってきます。
人生100年時代の現代においては、健康寿命との差が1つのポイントとなっており、寿命よりも約10年早く健康に問題が生じ始めます。
高齢者は、幾ら健康体でも一度怪我や病気をしてしまうと、体が弱って介護が必要になることがあります。
更に、入退院や通院を繰り返すケースも出てきますから、他人事とは考えないようにするのが賢明です。
支出の計算と生活費確保の計算の際は、大まかに細目が検討や生活設計の役に立つはずです。
例えば、食費と住居費に水道光熱費や家具関連費用に、被服に履物と保険・医療や、通信・教育費などがそれです。
生涯学習に取り組む人は教育費も必要になってきますし、人生には楽しみが不可欠なので、趣味や娯楽費も発生します。
その他税金や保険料の支払いもありますから、やはり一度は細目をチェックして、幾らのお金を用意したら良いか計算する必要があるでしょう。
現役世代も何時かのこととは考えず、無駄な消費を減らして貯蓄に回したり、投資で上手く運用することが求められます。
参考資料
<出典>金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」令和元年6月3日