受動喫煙が社会問題化され、またタバコの価格も上がりつつあるところから、昨今は喫煙をやめる人が増えてきました。
公の場では禁煙が標準となり、従来は喫煙席を設けていたレストランや喫茶店でも、いまや全面禁煙が通例となってきています。
ただ喫煙はニコチンの誘惑がもたらすものですから、依存症と言われるほどの状態になっていると、タバコを断ち切るというのは容易なものではありません。
意志が強いとか弱いといったレベルの問題ではなく、広い意味での薬物依存の一つとして認識されるべきものなのです。
ですから自分ひとりの努力だけでは実際には達成することがはなはだ困難だと言わざるを得ません。
今回は自分の経験談をお伝えします。
結論 煙草をやめるには脳の煙草に対する認識を変える
私が20年以上吸い続けた煙草を、最終的に止めれたのは、「煙草=快」という認識を「煙草=不快」に変えれた事が一番の要因だと思ってます。
これに尽きます。
ただそこに至るまでにはいくつかの経緯がありました。
順に紹介します。
禁煙グッツの利用
禁煙しようと思い、まず初めに試した事は禁煙ガムです。
最初は全く効果を感じられませんでしたが、このステップ無しでは禁煙は成功できなかったと思ってます。
禁煙外来の利用
次に禁煙外来を受けました。
禁煙外来が禁煙を実現するにあたって一定の成果をあげていますが、総合病院はじめ内科や循環器科など多くの診療科で禁煙治療を施されています。
禁煙外来では、専門の医師が患者の喫煙歴を正確に把握した上で、禁煙補助薬を処方したり治療の経過を注視してくれます。
禁煙を手がけたものの、途中で挫折するきっかけの一つが、タバコを吸わないことからくる離脱症状が発生です。
もし離脱症状がおこっても、医師に相談できますから放棄することなく、禁煙をしっかりと続けていくことが可能となります。
なおニコチン依存症は病気であるとの認識から、2006年4月より条件を満たしている人の場合は健康保険を使って禁煙治療を受けることが可能となりました。
そのポイントは、ニコチン依存症の判定テストの結果が5点以上、35歳以上の者であれば、1日の喫煙本数に喫煙年数を掛けた数字が200以上である、すぐに禁煙に着手するおとを希望している、禁煙治療を受けることに文書でもって同意しているの4つとなっています。
チャンピックスをしっかり飲む
禁煙外来で処方される薬です。
最初はほとんど効果を感じられませんでした。
でもこれのおかげで最終的には煙草を止めれました。
脳の認識の書き換え
実際のところ、ガムを噛もうが、外来に行こうが、薬を飲もうが「煙草を吸いたい」という気持ちは抑える事が出来ませんでした。
もっても2日位で、何かストレスがかかるとその途端に煙草を吸わずには入られませんでした。
ただある時、ガム噛んで、薬飲んで、我慢できず煙草吸うという行為を短い時間の間隔で行ってしまった結果、ものすごく気持ち悪くなり、頭痛に襲われました。
その時、その気持ちが悪い状態をしっかり意識して覚えておくよう努めました。
数回、同じ事を吸いたい気持ちに負けて情けなくも行ってしまいましたが、気がつくと薬を飲むだけで気持ち悪くなるようになっていました。
結果、煙草を吸いたいと思い、薬を飲もうとすると、吸いたい気持ちより、気持ち悪くなるという気持ちが上回り、その瞬間煙草が吸いたいという気持ちがスーッと一切なくなるようになりました。
そして今では薬がなくても、煙草を吸いたい気持ちを消せるようになりました。
まとめ
タバコは百害あって一利なしとよく言われます。
自分自身への健康被害をもたらすだけにとどまらず、受動喫煙の形で周囲の人の健康へのダメージも与えてしまうのです。
しかし私は煙草をやめて数年経ちますが、ふとした瞬間に今でも煙草が吸いたくなる事があります。
これは脳がまだ「煙草=快」という記憶を覚えている為のようです。
喫煙者が煙草をやめるという事は、煙草を吸いたいを思う衝動をいかに消せるかという事だと思います。
2019年10月にはこのような結果になっていました。
是非、皆さんも禁煙を成功させて下さい。